現場にいるとよく思うんです。
「これが正解です!」って言い切れることって、実はあまりないなと。
人それぞれ病状・状態も違うし、生活も違う、価値観も違う。
だからこそ大事なのは“正解”じゃなくて、その人にとっての「最適解」なんだと思います!!
現在、担当させていただいているALSの利用者様も、まさにそう感じさせてくれるケースでした。
病気の進行とともに、少しずつ「できていたこと」が難しくなってくる。
その中でも「食事」はただ食べるだけじゃなくて、楽しみでもあり、その人らしさでもある大事な時間です。
ただ、上肢の筋力低下や細かい動きの難しさが出てきて、食事動作が徐々に大変になってきました。
ここで大事なのは、「できなくなったこと」じゃなくて、
「今、何ができるのか」をしっかり見ること。
理学療法士として、その残っている力をどう活かすかを考えて、今回は自助具を提案しました。
選んだのは、
楕円型で柄が太くて、滑りにくいフォーク。


ちょっとした違いなんですが、この「持ちやすさ」が本当に影響するんです。
細いと力が入りにくいし、手の中でクルっと回ってしまう。
でも、太くて安定すると、それだけで動作がグッと楽になる。
もちろん、渡して終わりじゃありません。
実際に使ってもらって、
「これ使いやすい」
「ここはちょっと気になる」
そんな声をもらいながら、また調整していく。
このやり取りの中で、その人にとっての“ちょうどいい”が見えてきます。
僕たちがやっているのは、ただの道具選びじゃなくて、
「その人らしく生活できる方法」を一緒に探すこと。
そして最適解って、一回見つけたら終わりじゃないんですよね。
状態が変われば、また変わる。
だからこそ、評価して、提案して、試して、また見直す。
この繰り返しがすごく大事だと思っています。
これからも、「この人にとって今一番いい形は何だろう?」って考え続けながら、
一つひとつ積み重ねていきたいと思います。